リノベーションは古くなった家屋を改装し、内装や外装を新しくするものです。
リノベーションにはさまざまな種類があり、なかには「ブルックリンスタイル」と呼ばれるものが含まれます。
本記事では、リノベーションのブルックリンスタイルとはどのようなものなのかについて、事例とあわせて解説します。

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ブルックリンスタイルとは?

ブルックリンスタイルは、ニューヨーク市ブルックリン地区の歴史ある街並みや工場跡地を背景に発展したスタイルです。
ルーツは20世紀初頭のニューヨーク・ブルックリン地区であり、当時は工場や倉庫が集まる地域として発展していました。
煉瓦造の建物や鉄骨、むき出しの配管といった無骨な構造が街の特色です。
その後、廃墟となった建物がリノベーションによって、独自の美意識をもつ居住空間として注目されるようになりました。
近年は日本国内でもリノベーションの選択肢として注目され、無骨でヴィンテージ感のある空間づくりを好む層から支持を集めています。

どんな雰囲気?特徴的なデザイン要素

ブルックリンスタイルは、ラフでありながら洗練された印象を持つ点が特徴です。
レンガ壁やむき出しの配管、アイアンフレーム、古材の梁などが代表的な要素として挙げられます。
カラーは黒・グレー・ブラウンを基調とし、落ち着いたトーンでの構成がよく見られます。
インテリア全体としては、インダストリアル・ヴィンテージ・ナチュラルがバランスよく融合した空間に仕上がります。

 

ブルックリンスタイルリノベの魅力

ブルックリンスタイルを取り入れたリノベーションは、単なる空間の刷新にとどまらず、住まう人のライフスタイルや美意識を反映した空間づくりを実現します。
こちらでは、ブルックリンスタイルリノベーションの魅力について、具体的にご紹介します。

無骨さ×ヴィンテージ感がかっこいい

ブルックリンスタイルの最大の魅力は、ラフでありながら洗練された無骨なデザインです。
むき出しの梁や配管、ざらつきのある素材が空間に力強さを与え、ヴィンテージ家具やインダストリアルな照明と調和します。
このようなテイストは、モダンなスタイルとは異なる「味わい」があり、時間とともに風合いを増す空間を楽しむことができます。

経年変化を楽しめる素材使い

使用される建材には、古材や鉄、革など、経年変化によって深みが増すものが多く選ばれます。
年月を重ねることで、住まいが「成長していく」感覚を味わえるのもブルックリンスタイルの特長です。
人工的に整えられた空間ではなく、自然な経年変化を受け入れることで、住む人の個性と調和する空間に仕上がります。

カフェ風・スタジオ風の空間演出も可能

ブルックリンスタイルは、カフェのような落ち着いた空間や、スタジオのようなクリエイティブな雰囲気づくりにも適しています。
キッチンやダイニングには黒板塗装やペンダントライトを用いることで、カフェ風の空間を演出。
一方、ワークスペースには無垢材のデスクやメタルシェルフを置くことで、スタジオ風の空間としても活用できます。

 

ブルックリンスタイルを取り入れるアイデア

ブルックリンスタイルを自宅に取り入れる際は、素材・色・インテリアなどの要素をうまく組み合わせることがポイントです。
以下にて、ブルックリンスタイルの取り入れ方をご紹介します。

壁はレンガ・黒板塗装・モルタルで雰囲気UP

壁面の仕上げは、ブルックリンスタイルの印象を大きく左右する要素です。
赤茶系のレンガ壁は、アメリカ東海岸の古い建物を想起させる定番素材として人気があります。

照明・家具はインダストリアルテイストで統一

照明や家具は、インダストリアルデザインを取り入れることで、空間全体に統一感が出ます。
たとえば、エジソン電球を使用したペンダントライトや、鉄製フレームのチェア・テーブルは、無骨さと温かみを両立させます。

床材やドアにもこだわると一気に映える

床材や建具も、空間全体の雰囲気を構成するうえで欠かせない要素です。
たとえば、足元にはオーク材や杉材などの無垢フローリングを採用することで、温かみのある風合いを演出できます。

 

【スクールバス】実際のブルックリンスタイルのリノベーションの事例をご紹介!

ブルックリンスタイルを取り入れたリノベーションは、デザイン性と実用性を兼ね備えた住空間として注目されています。
以下にて、当社スクールバスが手がけたブルックリンスタイルのリノベーション事例を4つご紹介します。

1.暮らしながら育むブルックリンスタイルの鉄骨住宅

暮らしながら育むブルックリンスタイルの鉄骨住宅

大阪市の鉄骨3階建て住宅をリノベーション。
白と木目を基調としたベースに、黒フレームや照明をアクセントとして効かせています。
階段部分の古材の手すりや、黒板塗装の壁面が遊び心と実用性を兼ね備えた空間に。

詳細ページ:「暮らしながら育むブルックリンスタイルの鉄骨住宅」

2.ブルックリンとブリティッシュ、ご夫婦の「好き」がミックスされた家

ブルックリンとブリティッシュ、ご夫婦の「好き」がミックスされた家

インダストリアルなブルックリンスタイルに、ブリティッシュ調の要素をミックスした事例です。
落ち着いた色味のレンガ壁やヘリンボーンの床、アンティーク調の建具などが印象的。
キッチンやダイニングにも細部までこだわりが感じられ、家全体がまるでカフェのような空間に仕上がっています。

詳細ページ:「ブルックリンとブリティッシュ、ご夫婦の「好き」がミックスされた家」

3.Not-ish-本場ブルックリンを求めて-

Not-ish-本場ブルックリンを求めて-

「ブルックリンらしさ」を追求した、こだわり満載のリノベーション。
玄関の古材を使った下足棚や、黒いアイアンフレームの建具、レンガタイルを組み合わせたリビング空間が特徴です。
異素材の調和が空間に深みを生み出し、本場さながらのスタイルを実現しています。

詳細ページ:「Not-ish-本場ブルックリンを求めて-」

4.古レンガや土間が魅力的なブルックリンスタイルのインダストリアル空間

古レンガや土間が魅力的なブルックリンスタイルのインダストリアル空間

開放感あるLDKに、古レンガやコンクリート天井を大胆に採用。
キッチンカウンターには無垢材を使用し、温かみと無骨さを両立させています。
土間スペースには自転車を置くこともでき、機能性と趣味性が共存した住空間に仕上がっています。

詳細ページ:「古レンガや土間が魅力的なブルックリンスタイルのインダストリアル空間」

 

ブルックリンスタイルを成功させるコツ

ブルックリンスタイルのリノベーションを理想どおりに仕上げるには、デザインだけでなく素材選びや全体のバランス感覚も重要です。
ブルックリンスタイルを成功させるためには、下記のコツを押さえておきましょう。

素材・カラーは「くすみ」を意識して選ぶ

ブルックリンスタイルの魅力を引き立てるには、派手さを抑えた「くすみ系カラー」の採用が効果的です。
たとえば、チャコールグレーやモスグリーン、ブリックレッドなどが代表的です。

やりすぎず「抜け感」をつくるのがカギ

レンガやアイアン、モルタルなどを多用しすぎると、空間が重たく見えてしまう可能性があります。
壁の一部を白く仕上げる、天井を抜いて開放感を出すといった、いわゆる「抜け感」を演出する工夫が効果的です。

施工会社選びも重要!相談時のポイント

ブルックリンスタイルは素材や意匠への理解が求められるため、施工会社選びも重要な要素です。
過去にブルックリンスタイルの施工実績があるか、素材の調達ルートが豊富かなどを確認するとよいでしょう。

 

物件選びから施工までお任せ「ワンストップリノベーション」について

ブルックリンスタイルの空間を実現するには、物件選びから設計・施工までの一貫した対応が重要です。
スクールバスでは、不動産探しから設計・施工・アフターサービスまでワンストップで対応しています。
理想のスタイルを形にするために、専門家が一貫して伴走する安心のリノベーション体制が整っています。

 

おわりに

本記事では、ブルックリンスタイルとはどのようなものなのかについて解説しました。
ブルックリンスタイルは、ニューヨーク市ブルックリン地区の歴史ある街並みや工場跡地を背景に発展したスタイルです。
無骨さとヴィンテージ感のカッコよさや、経年変化を楽しめるといった魅力が含まれます。
壁はレンガ・黒板塗装・モルタルを使用し、照明・家具はインダストリアルテイストで統一することで、ブルックリンスタイルを構築できます。
リノベーションの選択肢として、ブルックリンスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。

タグ : ブルックリンスタイル リノベーション
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