玄関からDKまで続く通り土間が魅力の古民家リノベーション

concept
コンセプト

落ち着いた環境で子育てがしたいと京都への移住を決意。
古くからの街並みが広がる閑静な場所に建つ築70年の古民家を購入され、リノベーション。
希望されたのは、広い土間や大きな窓、リビングと繋がる縁側付きの庭がある住まいで、家具や雑貨、本、食器など、大切に使ってきたものが素敵に馴染む空間にしたいとお話されていました。

70年前に建てられた家は、耐震性や断熱・気密性も気になるところ。
現地調査の際には、過去に増改築を繰り返していたことが見てとれ、その昔は隣の家と連棟だった跡も残っていました。

スクールバスがご提案したのは、玄関からキッチン、ダイニングのさらに奥、部屋の突き当たりまでモルタルの土間が続く開放的な住まい。
リビングのみ無垢フローリングの小上がりとし、縁側とフラットに繋いで庭と一体にしました。
セパレートに配置したキッチンはお手持ちのダイニングテーブルのサイズに合わせて造作。
空間を有効に活用することで家電や調理道具がすっきりしまえる広めのパントリーを設置することもできました。
階段下には本やレコード、植物や食器が無造作に並び、階段の壁に造り付けた本棚にもお気に入りの本がずらり。
白く塗装したアイアンの手すりや真鍮のスイッチなども空間のイメージにしっとりと馴染んでいます。

2階も丸太張りを現しにした開放的な空間になっており、小さな書斎に明るい寝室、ご家族の衣類がまとめてしまえるWICが便利で、廊下の途中には、ソファに座って読書が楽しめるギャラリースペースも。
家の中で一番明るく、光が入る窓辺に配置した洗面スペースも印象的で、カウンターを広めにとった洗面化粧台はオーク材を使ってオリジナルで製作しました。
一部の床のグレーチングは光を共有するために設置していて、2階の窓から取り込んだ光を1階に導く役割をはたしています。
やわらかく光が差し込む様子もデザインの一部となりました。

工期は約8ヶ月。
基礎部分から見直したことが要因で、傷んでいた梁や柱はちゃんと補強し、床、壁、天井にしっかりと断熱材を施工。
時間をかけた分、何十年も先まで安心して暮らしていただける住まいに生まれ変わっています。

details
詳細

BEFORE

AFTER

DATA

リノベーション価格 2,300万円
施工面積 82㎡
築年数 70 年
工期 8ヶ月
所在地 京都府京都市
家族構成 ご夫婦・お子さま1人
間取り 2LDK+WIC+FREESPACE
物件種別 中古戸建てリノベーション

STAFF

Planner Yusuke Furuya
Designer Rie Matsumura

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