京都は特殊な物件が本当に多く、
築100年を超える伝統工法の家などが普通にあります。
以前、特殊な工法で建っている3軒連棟の長屋の
リノベーションを担当したときは、
揺らして建物のバランスをとる仕組みになっているため
金物や筋交いで耐震強度がとれないということになって。
長くやっていますが、知らないこともまだまだ。
どの案件も勉強になり、それがすごく楽しいんですよね。
京都店を任せてもらうようになってもう2年。
スタッフのみんなには、新しい商材なんかに
どんどんチャレンジしてほしいといつも言っています。
ちょっとリスクがあるから…なんてことは絶対ない。
かっこいいと思うことは思う存分追求したいです。
細部まで「かっこいい」を追求する。
そこにこだわっていつもデザインしています。
小さなディスプレイ棚ひとつとっても、
一番かっこよく見える高さは?幅は?奥行きは?
エルアングルの素材や大きさ、設置するスパンは?
お客さまには気付いていただけないかもしれませんが、
細かな納まりにまで気を配って
設計図面や仕様書に落とし込んでいくんです。
とはいえ、デザイナーとして独り立ちしたばかり。
勉強しないといけないことはたくさんありますが、
いろんなものを見て、感じて、
デザインの引き出しをもっと増やして、お客さまと一緒に
かっこいい空間を作り続けていきたいと思っています。
完成した空間にご満足いただくことはもちろん、
リノベーションの過程も楽しんでいただきたいと
意識しながらデザインの仕事をしています。
お客さまの好みを魅力的な資料でまとめてみたり、
提案したい仕様をスケッチで表現してみたり。
毎週のお打ち合わせを楽しみにしていただけるような
プラン提案の仕方をいつも考えていますね。
デザインの仕事をするうえで、
子供が生まれたこともすごく大きいなと思っていて、
子育てをされているご家族の気持ちが
心から理解できるようになりました。
子供の成長に合わせてまた提案の幅が広がっていきそうで
これからが楽しみなんです。
大切にしているのは、とにかく考えること。
どんなデザインがお好みなのだろう。
どんな仕様なら使いやすいと思ってもらえるのだろう。
お打ち合わせでたくさんお話した内容をヒントに
正直、寝る間も惜しんで考えています。
電車で帰宅中なども「これ、使えるかも!」。
お客さまのイメージ以上の提案をするのがスクールバス。
「どこか篭れる場所があったらいいですよねぇ」
そんなお打ち合わせの時にご主人さまの口から
ポロッと出た本音をプランの中に取り入れてみたり。
サプライズではないですけど、
とにかく時間をかけて考えて、お打ち合わせの度に
何か喜んでもらえる提案ができればと思っています。