INTERVIEW

インタビューVol.2

<OSAKA>Oさま家族の3年目の暮らし

FAMILY

夫婦・お子様1人

CATEGORY

中古戸建て
リノベーション

PLANNER

Toshiki Bankiyo

DESIGNER

Mami Hine

FAMILY 夫婦・お子様1人
CATEGORY 中古戸建てリノベーション
PLANNER Toshiki Bankiyo
DESIGNER Mami Hine

黒い框のフレンチドアから外と行き来できる広いモルタルの土間、
オーク材で製作した本格バーカウンター、
土間とリビングを緩やかに繋ぐアイアンフレームのサッシに古材を活かした天井の高いLDK。
築45年の古い民家をガレージハウスにフルリノベーション。
大好きなヴィンテージバイクを眺めながら暮らしたいと
夜景が見えるマンションから戸建て住宅に移り住んで約3年。
リノベーションを決意された当時の心境から引き渡し後のライフスタイルの変化、
そして現在の暮らしまで、じっくりインタビューさせていただきました。

bus

ー いろいろお話をお伺いしたいのですが、まずはお家を購入されたきっかけを教えてください。

新築でマンションを買って、25年くらい住んでました。ここからすぐ近くのマンションで、不満とかは全くなかったんですけど、よく考えたら自分の終の住み家ではないなと思って。家を探し始めてここを見つけたんです。

ー どんなところが気に入って購入されたのでしょうか?

土地の広さとめちゃくちゃ静かなところですね。住み慣れたエリアでもあるし、子供たちも地元のほうが過ごしやすいと思って。建物は築年数が経ってるのでそれなりに傷んでましたけど、最近使われてない木とか梁とかが魅力的で決めました。

ー はじめからリノベーション目的で買われたということですか?

最初は取り壊して平屋に建て替えようかとかいろいろ考えたんですけど、古き良き時代の物を活かしてリノベーションするほうが自分のライフスタイルに合ってるんかなと思ってリノベーションすることにしました。

ー マンションではなく、一戸建てにこだわられたのはどうしてですか?

ガレージから続く広い土間を作ってそこの好きなバイクを置いて眺めたかったのと木とか草花とか土とか、自然を近くに感じたくて一戸建てにしました。

ー バイクは相当お好きで。

今まで好きなこといっぱいやってきましたけど、やっぱりバイクが一番好きですね!日本からアメリカまで自分のヴィンテージハーレーを持っていって大陸を2回横断したこともあります(笑)。

ー バイク友達にはハリウッドスターの方もいらっしゃるとか?

●●●●●●ね(笑)。ロスのイベントで知り合って仲良くなったんです。バイクでオレゴンからロスまでの約2500キロ、一緒に走ったこともありますよ。

bus

ー スクールバスとの出会いを教えてください。

リノベーションのことをいろいろ調べてて見つけたんです。ここなら自分のイメージを具現化してくれるんじゃないかと思ってすぐに連絡して北浜のお店に行きました。最初に対応してくれたのが彼(担当リノベーションプランナー)で、コーヒー奢ってもらって(笑)。

あれがしたいこれがしたいというよりも自分のライフスタイルを見てもらって知ってもらってから提案してもらいたかったので、どんな家にしたいとかいう話はこっちからしてないと思います。

ー 他社と比較検討されたりは…?

いや、ないですね。この家を決めるのも早かったし、なんでも最初のインスピレーション。今までの人生の中で比較検討して良かったことってあんまりなくて。第一印象がいいのが一番良かったから。担当の彼もバイクが好きって言うからすぐに決めました。

ー ファーストプランはいかがでしたか?

2つか3つ提案してもいました。自分だけが住みやすくてもだめなんで家族全員がリラックスできる空間を希望しました。自分の好みだとヘビーデューティーな重い雰囲気になってしまうのでみんなの好みも取り入れてもらって。

ー では、プランも即決?

そうですね。間取りに関してはほとんど変えてないですね。生活動線みたいなのはちゃんと考えてくれてたし、リビングの中に階段があるのとかもあんま好みじゃなかったからこれで良かったですし。

ー 進んでいく中で要望されたこととかもないですか?

もともと吹き抜けのプランで進んでたんですけど、天井高が3メートル以上あるから吹き抜けは必要ないなとおもって2階にもうひと部屋作ってもらいました。嫁さんはキッチン、水回りの使いやすさにはこだわってましたね。デザインも好みも取り入れて。趣味で集めてたファイヤーキングを収納する3枚扉の食器棚とかオーダーして作ってもらってましたよ。

ー 工事がはじまってから見に来られたりもしましたか?

そんなに頻繁ではないですけど、大事な決め事をする時は行ってました。屋根から基礎までほぼ全部やってもらったので完成まで半年くらいかかりましたね。

bus

ー 実際に住まれてみて気に入っているところはどこですか?

ドアを閉めたらちゃんと空間が区切られる感じが気に入ってます。土間で会話してても閉めたら別の空間になるのがいいですね。大きなガラスで繋がってるから向こうまで見通せますし、抜け感もなんかも気に入ってますね。

ー 内装とかはいかがですか?

住めば住むほどいい感じになってくると思ってます。家は人を育て、人が家を完成させていくものだと考えてるのでぼちぼち楽しみながら理想に近付けていきたいですね。

ー マンションで暮らされていたころとはやっぱり違いますか?

ここに来るまでマンションの高層階に住んでたんです。高台に建ってたからまわりに遮るものがなにもなくて。山の稜線とか日の出、夕景、南北の都会の夜景とかPLの花火とか、東西南北の見晴らしがすごく気に入ってたんですけど、今はリビングから庭を見て春夏秋冬の景色を楽しんでます。庭づくりも終わりがないんで嫁さんと楽しみながらやっています。

ー バイクを眺める時間って結構あるもんなんですか?

いつも眺めてますね。絶対に通る位置に置いてあるんで。それに自然とバイクに乗る時間が増えました。山が近くにあるので夕景を眺めによく山へ走りに行くんです。

ー やっぱりこちらのバイクが一番のお気に入りですか?

そうですね。1928年製。このハーレーでアメリカ大陸を横断したから特別な思い入れはありますね。1ヶ月仕事休んで命懸けで行ってるんですよ(笑)。自分が長年乗ってきたバイクを眺めながら暮らせるって本当に幸せです。

ー いや、本当に羨ましいです。じゃあ、一日の中で土間にいる時間はわりとあるということですね?

そうですね。珈琲飲んだり、お酒飲んだり、本見たり、バイクのオイル交換したりしてます。土間もいいけどリビングも気に入ってて、天井が高いところと庭と空の景色を一望できるところがいいですね。リビングでお酒を飲んだ後に自分の部屋で音楽を聴きながらウトウトするのが気持ちよくて。そんな毎日です。


bus

ー バイク以外にも集めているものってあるんですか?

集めてるというか、いっぱいあるのはブーツと革ジャンとヴィンテージの衣類ですね。バイクもそうですけど、コレクションというよりは何十年もかけて自然と集まってきたものっていう感じです。

ー 決めることなどたくさんあって大変だったかと思いますが、リノベーション自体は楽しまれましたか?

楽しみました。いろいろ話すのも楽しかったですし、工事が始まってからイメージにどんどん近付いていく感じも楽しかったですね。開けてみないとわからんこともあって、「ちょっと見に来てください!」みたいなこともありました。途中でやっぱり出てきますよね。ここはこうできないからこうした方がいいじゃないかみたいな。そういうイレギュラーとかも含めてやっぱりモノを作るのって楽しいですよね。大工さんもみんなエネルギー持ってやってくれてたからね。僕はなるべくそのエネルギーを削がないように心がけながら(笑)。地鎮祭も仲の良い神主さんに来ていただいて、行事ごとなんかも楽しみました。

ー ずばり、リノベーションされて良かったですか?

めちゃめちゃ良かったと思います。家族みんなのライフスタイルをうまいこと表現してくれてて、無理してる感じもないし、見栄張ってる感じもないし、身の丈っていうか、自然体っていうか。実際、生活しやすいし、掃除なんかも楽しんでやってます。これからも変わらず、できるときにできることをやって自分たちらしく暮らしていきたいです。

ー これからリノベーションをされる方や検討されている方にメッセージをいただいてもいいですか?

スクールバスさんと一緒に楽しみながら自分たちのライフスタイルを具現化していけば理想の空間に近付くんじゃないかなと思います。

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INTERVIEWER:松本直丈
ノウル株式会社・コピーライター。建築・インテリア関連の取材・執筆多数。現在、自宅マンションのリノベーションを検討中。