アートギャラリーを思わせる洋の空気感と和の融合

コンセプト

海外のギャラリーのようにしたいとN様ご夫婦が購入したのは景色が美しい立地の京都市内のマンション。
マンションから見える景色は、まるで天然の絵画。
そんな景色を活かしたプランニングでリノベーションがスタート。

奥様が着物をお持ちということで、和と洋のバランスは保ちながら一角に畳を取り入れたいというご要望。
スクールバスが提案したのは、高すぎず低すぎずの小上がりタイプの畳スペース。
リビング空間の視覚的なアクセントにもなり、ゾーニングしながらも違和感を生まないあしらいへ。

モルタルや躯体現しの壁にステンレスキッチンで素材感を楽しみながら畳が似合うシンプルモダンな洋の雰囲気の空間に。

リビングに面した寝室との間仕切りにしつらえたのは大きなガラス入りの室内窓。
この室内窓と建具は少し艶のある仕上げにし、アンティーク家具のような雰囲気に。
白いリビング壁との切り替えのコントラストもポイント。
大きく抜け感のある室内窓は寝室から外の景色をリビング越しに眺めることができ、寝室〜WIC〜土間までの明るさも確保する役割も果たしています。

キャンプやアウトドア好きのN様ご夫婦のため、キャンプギアや靴・バッグなどがしっかりと収納できる玄関土間を。
自分好みにディスプレイしながらデザイン的にも楽しめるひとスペースへ。
通路幅を広めにとった廊下は、玄関からリビングへの抜けも良く動線にもゆとりが生まれています。

アートギャラリーを思わせる洋の空気感と景色の良い立地を活かした和の空気感の融合を楽しめるリノベーション。
暮らし始めてから数年の時が経過した現在は、少し高低差のあるバルコニーに腰をかけ川床のように景色やお酒を愉しんでおられるそう。
レコードから流れる音楽を背に、心地よい風を感じながら過ごすなんとも贅沢な時間です。