中古戸建てをリノベーションした際によくある5つの後悔とは。

「中古戸建てを購入してリノベーションしようと思っているけど、押さえておくべきポイントとかはあるのかな。」という疑問を持たれている方も多いでしょう。
本記事では「中古戸建てで後悔しやすい点とその対策」についてご紹介していきます。

 

中古戸建てのリノベーションした際によくある後悔とは?

中古戸建てを購入して住み始めた時にどのようなところに後悔することが多いのでしょうか。
具体的な後悔しやすい点とその対策について詳しくご紹介いたします。

 

住宅の補強に別途費用が必要

まず1つ目は、家の基本性能が低く補強に費用を要したことです。
中古戸建ては、築年数が古い物件が多いです。
そのため、住宅自体のスペックが低い場合があります。
換気システムなどの設備や耐震性に対する補強が必要になるでしょう。
また、リノベーションといえば内装を想像する方は多いでしょう。
しかし、そのような古い戸建てであれば、物件そのものの性能向上を目的としたリノベーションをする必要があります。
結果的に、内装に回す予算が低減する、あるいは予定よりも多い費用がかかる可能性があるでしょう。

 

購入した物件が想定よりも古い

2つ目は、物件が想定より古かったことです。
中古戸建ては、築年数だけではその状態を確認できません。
見た目が綺麗でも、解体した際に、骨組みが想像以上にボロボロな場合があります。
その場合、追加で工事が必要で、結果的に出費がかさむことになるでしょう。
基礎部分の工事を怠ってしまったら、住む際に影響が出ます。
基礎工事のために、内装に使用する予定だった費用を回し、希望していた内装を我慢するということもありえるため、注意しましょう。

 

設備が古いことで問題が生じてしまう

中古戸建てを購入してリノベーションをする際に、まだ使えそうだからという理由で設備をそのままにしておくと後々トラブルが生じてしまうかもしれません。
排水管や給湯設備、キッチンの使い勝手など、住み始める前はあまりわからなかった細かな問題が後から浮上してくることも多々あります。
設備の古さによってどのような問題が起きるのかを事前に想定し、リノベーションを行う際に合わせて設備も新しくすると良いでしょう。
特に、築年数によって設備の交換が必要な時期なのかを把握することはとても大切です。
給湯器や換気扇の寿命は10〜15年、屋根やベランダの防水などの寿命は10〜20年程度です。
中古戸建てを内見する際には、問題が顕在化している場所だけを確認するのではなく、今後メンテナンスが必要になる場所をあらかじめ確認しておくことで満足のいくリノベーションを行えるようになるでしょう。

 

周辺の環境が思っていたよりも良くない

既に周辺環境のリサーチができるために中古戸建てを購入することを決めたのに、思っていた環境と違ったという後悔はよくあります。
昼に訪れた場合と夜に訪れた場合とで雰囲気がかなり違うケースが多々あります。
昼間はほとんどの方が働きに出ているために静かな場所だと思っていたのですが、夜は話し声やテレビの音が大きい人が多い住宅地だったというケースもあります。
これらの後悔を避けるためにも、購入を決める前に入念なリサーチを行うことが欠かせません。

 

事前に構造を確認せずに購入したため大規模なリノベーションができない

上述しましたデメリットのところでもお伝えいたしましたが、住宅の構造によってリノベーションの幅が決まってしまいます。
中古で戸建て住宅を購入したケースで考えてみましょう。
戸建て住宅の構造は木造軸組工法、ツーバイフォー工法、プレハブ工法などの様々な種類があります。
その中でもツーバイフォー工法やプレハブ工法などの場合は、耐力壁と呼ばれる壁で建物を支える構造になっているため、壁を壊してリノベーションを行えない場合が多いです。
そのため、事前にどのような構造になっているかを確認することがとても大切なのです。

 

想定外の出費により、予算がオーバーした

リノベーションの中で一番に挙げられる後悔というのが「想定外の出費で予算がオーバーしてしまった」ということです。
たとえば中古戸建て住宅にかかる費用としては、以下のような費用があります。
⚫ 物件購入費
⚫ リノベーション費用
⚫ 仲介手数料
⚫ 不動産取得税
⚫ 登録免許税
⚫ 印紙税
⚫ 家具の購入費

物件の購入が決定した後に後悔しないよう、事前にかかる費用に関してもリストアップしておき、総合計の金額がどれくらいになるのかをチェックしておきましょう。

 

暑さ・寒さが気になる

リノベーション目的で購入した戸建て物件に関して、暑さ・寒さが気になるという問題も後
悔するポイントとしてよく取り上げられます。
住宅における断熱構造などは日々進化しており、築年数が長い物件は近年の物件に比べると断熱性が低いということが多いです。
また長年使用し続けることで歪みが生じ、隙間風などが発生することも。

「窓を二重にする」「壁に断熱材を入れる」といった対策で断熱性を向上させることも可能ですが、ある程度費用がかかるということを知っておきましょう。

 

入居まで予想以上に時間がかかった

入居まで予想以上に時間がかかってしまったというケースもあります。
中古戸建てのリノベーションを行う際、数ヶ月~半年程の期間が必要となることから、工事期間中は仮の住まいを用意しておかなければなりません
また、リノベーション工事中に劣化部分が見つかると、追加工事が必要となり、工事期間が延長となってしまうことも。
仮の住まいを用意する際には、契約期間に余裕をもたせておきましょう。

 

いざ住み始めてみたら使いにくかった

「リノベーションが完了し、住み始めてみたら思った以上に使いにくくて後悔してしまった…」というケースもあります。
このような問題は、リノベーション会社の担当者に設計を任せきりにしてしまうことで起きやすくなります。
「リノベーションのプロなので任せておけば安心なのでは?」と思われる方も多いですが、住みやすい家というのは人それぞれ違うもの。
リノベーションを行う際には担当者に任せきりにするのではなく、住む人の理想イメージも共有しておくと良いでしょう。

 

中古戸建てのリノベーションで後悔しないための対策

前項で、リノベーションをした際のよくある後悔を紹介しました。
では、このような失敗を防ぐためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
ここでは、後悔しないためのポイントを2つ紹介します。

 

物件を購入後にリノベーション計画を立てない

まず1つ目は、物件を購入後にリノベーション計画を立てないことです。
良さそうな物件を購入後にリノベーションをしてはいけません。
それは、実際にリノベーションする前にイメージを膨らませてから、リノベーションした方が良いからです。
購入を考えている物件で、自分の希望が叶えられるかどうかを考えましょう。

 

業者選びを慎重に行う

2つ目は、業者選びを慎重に行うことです。
リノベーションのデザインや施工の出来上がりは業者のリノベーションスキルにかかっています。
自分の好みを反映できる業者かどうか、施工をしてもらえるかどうかなど業者の施工事例や評判を必ず確認しましょう。
いろいろな施工事例を見た上で気になる業者があれば、まずは資料請求してみると良いでしょう。

 

中古戸建てを購入する際には事前調査が大事

中古戸建てを購入して失敗しないためには、事前調査を入念に行うことが大切です。
内見時に注意深く住宅の様子を確認するだけでなく、以前に住んでいた人の情報を聞いたり、住宅周辺の都市開発計画などを確認したりするなどの調査を行いましょう。
また、写真をたくさん撮ったり、不安要素や見えないところを聞いて疑問を解消しておくことも重要なポイントです。

 

建築された年月日を確認しておく

リノベーションを行う中古戸建て物件を購入する際には、建築された年月日を確認して大まかな耐震性の高さを把握しておきましょう。
初めに確認しておきたいのが、「1981 年以降に建築されたかどうか」という点です。
「新耐震基準」は 1981 年に切り替わったため、以降の戸建て住宅は耐震性が低過ぎて危険という心配はなくなるのです。
また建築基準法は 2000 年にも改正され、これ以降の建物は断熱性能が高い建物が多いです。
そのため断熱性の高い中古物件を選びたいという場合、2000 年という基準を目安として絞りましょう。

 

リノベーションを行う部分の優先順位を決めておく

中古戸建て物件を購入する際、リノベーションの優先順位を決めておきましょう。
物件の建築方法や広さなどの項目によっては、計画していたリノベーションすべてを実現することが難しい場合も多いのです。
リノベーションを行う部分の優先順位を決めておくことで、そのような場合でも対応に困らずに済むでしょう。

 

現地に何度か訪問してみる

中古戸建て物件を購入した後、周辺環境や近隣のトラブルで後悔しないようにするには、何度か現地に足を運び、訪問してみることが大切です。
訪問の際には時間帯・曜日を変えて訪問しましょう。
平日と土日、昼間と夜間では立地環境のイメージが大きく変わってしまうこともあります。

 

おわりに

本記事では「中古戸建てで後悔しやすい点とその対策」「事前調査をきちんと行うべき理由」についてご紹介しました。
この記事を参考に、後悔しないように中古戸建てをリノベーションしてみてくださいね。

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